意外とカオサンに近いRoyal

カオサン周辺の中級の下(おおむね1000バーツ台)のホテルの紹介を続けている。今回はそのホテルの具体的な紹介。

バックパッカーには意外と知られていないのだが、カオサンのすぐ側に老舗のホテルRoyalがある。知られないのはカオサン通りの南を平行して走る大通りのラチャダムヌンクラン(片側なんと6車線)を渡らなければならないから。ところがそこを渡ったら目の前にあるので、カオサンまで五分とかからないのだ。

で、このホテル、ある意味由緒正しい大型ホテルで、91年に発生した軍部によるクーデター騒ぎの時には、ここのロビーがその舞台になったという「名誉」も持っている。価格は1000バーツ程度。実際、歴史を感じさせるホテルで、日本のクラッシックホテル(雲仙ホテルみたいなやつね)のボロいやつに宿泊した気分になれる。部屋は狭いし、直接外に電話をかけれない(オペレーターに繋ぐという古式ゆかしいシステム。電話は設置してから30年以上は経過しているだろうなあ)、エレベーターが剥き出し(すごくゆっくり落ちるタワーオブテラーみたいでおもしろい)など、本当に旧態然とした、タイムスリップに陥ったような風情に浸れる。味わってみるのもいいかも。もっともタイの団体さん相手のホテルなので、ロビーはいつもざわざわしていて、あんまり落ち着かないのだけれど。

New World City Hotel.苦痛なくカオサンにいけるリーズナブルなホテル

New World City Hotelはカオサンから10分程度。まあ、カオサンに行くのにもそんなにつらくはない距離だ。価格は700バーツ台で朝食付。ここのメリットは部屋が大きいことと、従業員の教育がきちんとしていること。もともとはサービスアパートを兼ねていて、当時(十数年前)はファンルームなら200バーツ台で宿泊できたのだけれど、その後リニューアルを繰り返し、ホテルに格上げ(だからファンルームなんて、もう、ない)。朝食付というフツーのホテル仕様となった。で、ここの気持ちのよいところは、前述した従業員の対応。にこやかで心づくしのおもてなしというわけではないが、全員がムスリムで宗教的団結でやっているので、運営にずさんなところがない。ちなみに、すべての部屋の天井にメッカの方向を示すシールが貼られている。隣に新しい大型の別館を建設中でスイート中心になるという(来年完成予定)。現在、附属設備はフィットネスくらいしかないが、新館にはプールが作られるそうだ。ムスリムゆえ、お酒の販売はナシ。持ち込みはもちろん可。

TRAN.ちょっと遠いが、室内プール付

TRANホテルはカオサンから歩いて17分くらいとかなり遠い。だから日本人の利用はほとんどない。で、海外の客と言うより、こちらもRoyalと同様、タイの団体客の利用が多いようだ。おもしろいのは、建物がアトリウムになっていて、真ん中がプール。つまり全天候型室内プールの周りに部屋が配置されているという作りだ。部屋は安ビジネスホテルといったところか。とはいうもののプール以外にはたいしてメリットはない(室内プールであることがメリットがあるかどうかは、ちょっと疑問だが)。800バーツくらいで泊まれるところがよいということか。(続く)