ディズニー版ピーターパンのあらすじを確認

ディズニーを代表するアニメ作品の一つ、そしてもっとも人気のある作品の一つピーターパン(ディズニーランドにあるアトラクション「ピーターパン空の旅」は、世界中のどこのパークでも抜群の人気を誇る(なぜFast Passにしないんだろう?)。サブキャラのティンカーベルもアメリカの子供なら誰でも知っているほど。こどもたちはディズニーランドやテレビ/映画でティンクが登場すると、決まったように手を挙げて指さしながら「ティンカーベル!(「ティン」のところにアクセントがある)と叫ぶのだ)を徹底分析するにあたって、まずそのあらすじをチョー簡単に確認しておこう。ピーターパンはだいたいこんな感じの話になる。

ある日、ひょんなことから「大人になれ!」(=子供部屋から一人部屋に移る)と父親に命じられたロンドンにあるダーリング家の長女ウエンディ。そこにピーターパンがやってきて、ずっと子供のままでいられる島・ネバーランド(存在しない島)にウエンディを連れて行く。ネバーランドでは、ウエンディは冒険やフック船長たち海賊との対決を経験するが、それによってむしろ大人になることを決心。再びロンドンに戻っていく。

この映画の謎

さて、この作品。腑に落ちないところがいくつかある。なんでなの?という展開なのだが、実は、これこそがこの作品の謎解きの部分でもある。
で、謎を列挙してみると……

1.大人になりたくなかったウエンディが、ずっと子供のままでいられるネバーランドへ行ったら大人になることを決心してしまったこと。

2.ママ(メアリー)の不可解な行動?ママはネバーランドやピーターパンをどう位置づけているのか?

3.ピーターパンなど全く信じていないと思われていたパパ=ダーリング氏がラストシーンでピーターパンが乗ってきた船の存在を認めてしまったこと。

4.子守の犬NANAが子守をやめさせられたこと。

5.ピーターパンがロンドンへやってきた理由。表向きの理由は自分の”影”を探しに来たのだが。

6.ピーターパンにとっての”影”の意味

7.ジョン(ウエンディの弟)はネバーランドでキャプテンを命じられるが、簡単にインディアンに捕まってしまう。なぜ?

8.一緒にロンドンまで来て、ママに会おうとしたロスト・ボーイズはなぜ、ママに会うことなくネバーランドに戻ってしまったのか。

9.フック船長はなぜ海賊として航海に出ないのか。

10.フック船長はなぜピーターを仇敵としてネバーランドで対決し続けるのか。

11.フック船長はなぜ時計ワニが嫌いなのか。これまた表向きは自分の左手を喰われたからなのだが……

12.フックに空を飛ぶなと言われ、それを約束。そして窮地に立たされたピーターだが、ウエンディに「飛んで」と言われても、決して飛ぶことはなかった。ピーター曰く「約束は破れない」。この言葉の意味するものは?

13.ピーターはなぜ最後にウエンディをロンドンに帰すことを快く引き受けたのか。

14.ピーターの役割とは?

15.何度か登場する時計は何を意味しているのか。

16.この話は本当の話なのか?それとも単なるウエンディの夢なのか?

17.空を飛ぶという行為が意味するもの。

というわけで、これら謎を説いていく形で次回以降分析を展開していきたい。