品を失わないために必要なこと

報道番組を盛り上げるためにダジャレやツッコミを入れ,軽めの要素を入れること。ただしその時に「品を失わない」ようにすること。これはどうやるか。それはダジャレなどを飛ばし場を緩ませたら、次はマジメで絞める。あるいはマジメに絞めたときは、最後は場を緩ませるというやり方だった。前者は緩くなって、このままでは崩れてしまいかねない場を引き締める。一方、後者は緊張した場を和ませる。そしてこのリズムを維持するのだ。ただし、原則的にはマジメ→緩めパターンを増やして。

マジメ八割、オバカ二割

具体的な展開は次のようになる。以前に述べておいたとおり”ういーく”という番組は冒頭トーク→フラッシュ=一週間のニュースのザッピング→特集=一本を深く掘り下げる→ココに注目=一つの話題を二分かけて解説→天気予報→宮崎あのころ=かつての報道ビデオを見ながら当時流行った音楽に合わせて流し、これにコメントする→エンド、という順で構成されている。

まず番組の「冒頭トーク」は軽めの話とダジャレでゆるませ、番組の重みを取る。ここは親しみを演出して番組の気を引く必要があるからだ。

そして次の「フラッシュ」では基本的にダジャレ無し。堅めで攻める。

さらに「特集」、そして「ココに注目」という、僕がしゃべりっぱなしというコーナーでも基本的にマジメ。もちろん、堅くなり過ぎたなと思ったら、適時ちょこっとバカ話のひとつでも加える。

で、天気予報の後、「宮崎あのころ」ではダジャレ連発。オバカに徹する。

そしてエンドでは一つだけダジャレで、でも最後はマジメに絞める。

言うならばマジメ=堅めが八割、緩め=オバカが二割という配分。こんなことを心がけると番組は意外と品を保つことが出来る。そうそう、オバカをやって話題を終えた後、次のネタにはいるときにはそんなことは忘れたかのようにキリっとまじめな顔をするということにも注意を払った。ただし、基本的には笑顔というか、さわやかな顔(僕の出来るめいっぱいのレベルでしかないが)で通した


報道バラエティは明るく軽く→マジメ→明るくマジメという構成で

要は、これは「報道バラエティ」的な番組。だから明るさを基調としなければならないのだ。ただし政治や事件などの重いネタも扱う。だから始めと終わりはとにかく明るく。そしてマジメなネタはマジメに返し、さらに「ココに注目」を最もくそまじめに展開。その後はエンドに向けて明るくしていく。つまり全体をオバカ→マジメ→オバカという構成にする。こうすると全体が、明るい基調を保ちながらも、「報道」というマジメさもまた維持できると考えたのだ。これは結構、功を奏したと思うのだが……。(続く)