アメリカは太って歩けなくなるほど自由な国だ


アメリカ・フロリダ・ディズニーワールドに行ったときのこと。いちばん気になったもの、それは「デブ」である。でぶ、デブ、でぶ、デブ、でぶっ!いたるところにデブがいる。しかもこのデブり方がハンパでない。男も女も、「う~ん、これは100キロはカタいな」と思わせるほどの巨漢。アメリカの経済力は世界一、でも健康に生きられる年齢は70才で世界ランキング第十位。まあ、やたらとデカいホットドッグにこれまたデカいコーラで流し込んでたら、こうなるのもあたりまえだわな。

たとえばハンバーガーセット。並のハンバーガーの大きさがビッグマック大。これにその倍くらいの量、つまり皿てんこ盛りのフライドポテトかキャロットスティックという生ニンジンがつく(おいおい、ウサギじゃねーんだぜっつーの!)。これを並を注文しても500ccはあろうかというコーラで流し込むのだ(Lなら1リッターだよーん)。カロリーは、まあざっと1800といったところ。こいつらいったいどういう胃袋してんだよ!

太って歩けなくなったヤツが優遇される、オマヌケでステキなアメリカ民主主義

で、このデブがやっぱ困りもんでもある。あまりの重さに膝を痛めてまともに歩けなくなるのだが、それでも自由の国アメリカではWDWに行く権利は、十分に保障されなければならない。しかもこれがなぜか特別待遇。WDWのアトラクションにはかならず身障者用のスペースが確保されている。しかもかぶり付きでショーが見られる最高の場所。これを彼らは待つことすらなく利用することが可能なのだ。

ちょいと、これは考えもんじゃないでしょか?アメリカさんよ!一般の体の不自由な人なら十分、こちらは理解できます。でも自己管理もできず勝手にデブって歩けなくなったあげく、最高のシートを確保することができるなんて、どー考えても理解の域を超えています。でも、こんなデブがつぶれそうな車椅子に乗っているシーンがWDWでは30秒に一回は見ることができるのだ。

でも、先頃アメリカでは肥満者の団体が映画館の肘掛けを廃止しろと訴えて(太りすぎてイスに座れないのだ)、これが通過したそうな。アメリカは太って歩けなくなっても勝手気まま、わがままが通るほど自由な国ということなのか?