日本は何事につけても、全力疾走のアッパー文化、そして日本人はまったくのワーカホリック体質です。この習性は労働とは正反対の余暇、とりわけリゾートの過ごし方に関しても残念ながら変わりません。
海外リゾートに到着するやいなや、部屋でくつろぐことなど考えもせず、さっそく各種アトラクションに精を出す。スキューバダイビング、ジェットスキー、バナナボート、etc……。はたまたオプショナルツアーで観光。夕方からは飲めや歌えの大騒ぎ。さらに今度はマッサージ、エステ、サウナ。それでも暇なら伝統文化のカルチャー教室、そしてショー鑑賞。気がついてみたら、豪華なホテルで過ごした時間などなく、重い足を引きずりながら帰りの飛行機に……。これがあの、うっとうしい、そして追い立てられるような日本での生活の癒し、活力源になっているのかどうかはどうみても疑わしいと思わざるを得ません。
話は変わりますが、ニッカド式の充電池にはメモリ効果という特性があります。電力の残量がまだある内に充電を繰り返してゆくと、使用可能な時間が徐々に短くなるというものです。これを解消するためには、いったんすべてを放電させる必要があります。
これって日本人のアタマの構造と同じではないでしょうか?現代人のほとんどは放電する間もなく次々と充電を繰り返したあげく、メモリ効果で使えるアタマの中が少なくなっている、とぼくには思えてなりません。スケールの大きい発想とか、創造力のある思いつきとかの”ゆとり”がなくなっていると感じるのです。
これって日本人のアタマの構造と同じではないでしょうか?現代人のほとんどは放電する間もなく次々と充電を繰り返したあげく、メモリ効果で使えるアタマの中が少なくなっている、とぼくには思えてなりません。スケールの大きい発想とか、創造力のある思いつきとかの”ゆとり”がなくなっていると感じるのです。
で、これを解消、つまり放電するための手段としてのリゾートということになるのですが、先に述べたようなリゾートライフでは、少ないメモリエリアに電力をブチこんでいることに何のかわりもない、そのへんでパチンコ、麻雀、あるいは酒を飲むのとほとんど同じ効果しか得られないでしょう。
そこで今回は、アタマの中を完全放電するリゾートの方法を提案します。もっとも、これはぼくの勝手な思いつきなので、誰にでも効果的かどうかは保証しかねることをお断りしておきますが……。(続く)
そこで今回は、アタマの中を完全放電するリゾートの方法を提案します。もっとも、これはぼくの勝手な思いつきなので、誰にでも効果的かどうかは保証しかねることをお断りしておきますが……。(続く)